不倫純愛3年目

日々の出来事を綴ります。

彼が奥さんに「熟年離婚をする」と言われていた話

彼と出会って半年ほど経ったころだろうか。

 

 

 

 

この関係も永遠ではないと

その時は思っていたし、

いつかは切らないと、とも思ってた。

 

 

 

 

二人で居酒屋で呑んでいたら

いきなりこんなことを言われた。

 

 

 

 

「いつか、何十年後かに、

もしお互いパートナーがいなかったら

また出会って一緒に過ごせるかもね」

 

 

 

 

私は、

「どこかでそう信じてたら

なんとか生きていけるかも」と応えた。

 

 

 

 

お互い、離れるのが辛かった。

 

 

 

 

彼は続けて、

「俺、嫁から熟年離婚するって言われてて...」

そんなことを打ち明けてくれた。

 

 

 

 

私は、思いがけない言葉に

すごく驚いた。

 

 

 

 

彼との未来に、

少しだけ可能性があることを

その時初めて知った。

 

 

 

 

それと同時に、

彼にそんなことを言う奥さんを

ちょっと恨んだ。

 

 

 

 

頭がごちゃごちゃになって、

居酒屋の店内で

いっぱい泣いた。

 

 

 

 

彼を諦められなくなったのは

その日からだ。

 

 

 

 

今思えば、彼はずるい。

 

 

 

 

あんなこと言われたら、

わずかな可能性を

信じてしまうじゃん。

 

 

 

 



心が死んだ10日間の話

約1年前、彼がコロナ になった時のこと。

 

 

 

 

ちょっと熱っぽいな〜という状況から始まり、

なかなか下がらないから

もしかしてと思った。

 

 

 

 

1年前はまだワクチンも広まってなくて、

重症化する人も多かったし、

病院のベットも全然足りてなかった。

 

 

 

 

そんな状況で彼はコロナにかかり、

熱も上がり続ける一方だった。

 

 

 

 

38〜39度の熱が1週間続き、

彼は体力的にもとても弱っていた。

 

 

 

 

全員がホテル療養や入院を

できるわけではなかったので、

彼は自宅で必死に頑張っていた。

 

 

 

 

(ちなみに彼は別居中で1人暮らし、

私は彼と遠距離)

 

 

 

 

私は彼が寝ている間に、

病状が悪化して死んでしまったら困ると思い、

電話を繋いだまま寝ずに様子を伺う毎日だった。

 

 

 

 

私は仕事もあったので、

昼間はとても心配だった。

彼の様子を見てあげられないから。

 

 

 

 

私は仕事の時間以外、

泣いてばかりだった。

 

 

 

 

不安で不安で、

心がほぼ死んでいた。

 

 

 

 

さすがに熱が長引きすぎているからと、

保健所からついに入院を勧められた。

 

 

 

 

「病院に入れるのは明日の昼だから、

それまでは自宅で待機してください」と言われ、

やっと安心できると思った。

 

 

 

 

彼が自宅で過ごす最後の夜、

彼はいつもより呼吸が苦しそうだった。

 

 

 

 

そして夜中、

「息がしにくい」と言い始めた。

 

 

 

 

私は、救急車を呼ぶことを勧めた。

そして私との電話を切り、

彼は救急車を呼んだ。

 

 

 

 

その間、いろいろなことを想像した。

救急車がいっぱいで対応してもらえず、

力尽きてるんじゃないか...とか。

 

 

 

 

彼からの折り返しは

なかなかかかってこなかった。

 

 

 

 

私は最悪の事態を考えてしまって、

「嫌だ。嫌だ」って

1人で泣きわめいていた。

 

 

 

 

そんな時、

やっと彼からの連絡があった。

 

 

 

 

まだ病院には行けなかったが、

救急車でいろいろ検査してもらって、

今のところ大丈夫と言われた。とのことだった。

 

 

 

 

安心した。

神様が助けてくれたと思った。

 

 

 

 

彼も安心したのか、

そのあとはすやすや寝息を立てて寝ていた。

 

 

 

 

そして朝になり、

病院に入れた彼。

 

 

 

 

そこからはもう本当の安心。

私はやっと人間に戻って(?)

久しぶりにゆっくり寝た。

 

 

 

 

この約10日間のことは、

思い出すだけで辛くなる。

 

 

 

 

でもこの経験をしたから、

彼の存在自体にすごく感謝できる。

 

 

 

 

今日も生きててくれてありがとうって

毎日思う。

 

 

 

 

これからも元気でいてね。

 

 

47歳彼の好きなところ

23歳年上の彼。

 

 

 

 

彼と出会うまで、40〜50代の人って

プライド高くて、

自分の話ばかりしたがるイメージだった。

 

 

 

 

だから、彼と初めて会った時びっくりした。

こんな年下の私の話を

すごく優しく聞いてくれたから。

 

 

 

 

彼は優しいだけではなくて、

子供みたいに無邪気にもなれる

魅力的な人。

 

 

 

 

しかも仕事もできる。

人の上に立つポジションなのに、

嫌なプライドがない。

 

 

 

 

誰からも愛されて

信頼される

完璧人間にも思えるような人。

 

 

 

 

でも実は、

寂しがりやで甘えたがりで、

弱い部分もある人。

 

 

 

 

彼は寂しくて一人で泣くこともある。

 

 

 

 

こんな大人でも、

涙を流すんだなぁって知った時

彼がすごく愛おしくなった。

 

 

 

 

彼は今まで我慢してきたと思う。

周りが求める自分になるために、

本当の自分を隠して生きてきたと思う。

 

 

 

 

だから、

私だけは全部包み込んであげたい。

 

 

 

 

私は彼の弱いところが大好きだ。

弱いところを私に見せてくれる彼が

大好きだ。

 

 

 

 

彼を幸せにするために生まれてきた

彼は既婚者で子供もいる。

当たり前だけど、毎日家庭に帰るし、

休みの日は子供と時間を過ごす。

 

 

 

 

普通の恋人同士なら当たり前にできることも

我慢我慢の毎日。

 

 

 

 

でもどうして、

彼といることを選んだのか。

 

 

 

 

どうして自ら、

いばらの道を突き進んでいるのか。

 

 

 

 

きっと言葉では説明できない

何か運命的なつながりがあって、

離れることができない。

 

 

 

 

『運命』なんていうと安っぽいけど、

魂のつながりみたいな

簡単には切れないもので。

 

 

 

 

このつながりを切ってしまったら

私は死ぬまで後悔し続けるだろう。

 

 

 

 

私に出会うまでの彼は、

「愛すること」も「愛されること」も

もう諦めていた。

 

 

 

 

彼は愛に飢えていた。

居場所もなかった。

 

 

 

 

『私が幸せにしてあげなきゃ』なんて、

思ってしまった。

 

 

 

 

そして彼との恋愛は3年目。

今ならはっきりと言える。

 

 

 

 

私は彼を幸せにするために生まれてきた

 

 

 

 

彼が死ぬまで、

私は絶対に彼のそばにいる。

 

 

 

 

「幸せな人生だった」と思いながら

最期を迎えてほしい。